屋根塗装の遮熱塗料は本当に効果はあるの？耐用年数は？

府中市紅葉丘の塗装店　三商事(さんしょうじ)の上神谷(かみかべや)です。

今回は「屋根塗装の遮熱塗料は本当に効果はあるの？耐用年数は？」についてお話しします。

屋根に塗装する遮熱塗料の効果は？

当店では日本特殊塗料の「パラサーモ」や関西ペイントの「アレスクール」などを使用しています。これらの塗料を使って

「部屋の中が涼しく感じられるほど、気温が抑えられるのか？」ということについては、はっきり言いますと

「体感で涼しく感じられる、冷房費が抑えられるなどのそこまでの効果はない」というのが正直なところです。

やはり部屋内の気温というのは「その家を構成する部材、または家のつくり」などによって大きく左右されます。それと「住まわれる方の個々の感覚の違い」もあります。ある方は「涼しくなった」というかもしれませんし、ある方は「全然涼しくなってない」ということもあります。一概に「涼しくなった」とは言い切れない・・というわけです。

ですが、同じ樹脂で遮熱塗料のものと、遮熱機能のない塗料の効果の持続性を比べてみると、遮熱塗料の方が効果の持続は長いです。　

ですから遮熱機能のない塗料に比べて、少しお値段は高くなりますが、そういう意味では費用対効果はあります。

当店では10数年前からシリコン系の遮熱塗料を使用しだしましたが、そのころは遮熱機能のないシリコン系の塗料をメインで使用していました。

府中市内で4件のお宅を同時に受注させていただいたのですが、その内の2件がちょうど「遮熱ありシリコン系塗料」と「遮熱無しシリコン系塗料」とで並んだのです。

屋根の材質はもちろん、家の形状、立地もほぼ同じですから条件は一緒・・・それで片方は「遮熱あり」片方は「遮熱無し」これを何年も見続けていくと・・

「遮熱ありシリコン系」に比べて「遮熱無しシリコン系」の方が早く退色していきました。後者は5年くらい経つともう色が白っちゃけてしまいましたが、前者は10年ほど経ってもそれほどの退色もありませんでした。（さすがに塗装仕立てのピカピカではありませんが・・）

このようなことが確認できたこともあり、当店では当初は両方をご提案していましたが、シリコン系の遮熱塗料だけをご提案するようになりました。やはりひとたび塗り替えるのなら、できるだけながくキレイに保っていたいものだと思いますからね・・。

府中市の外壁塗装、屋根塗装の助成金、補助金には残念ですがはいりません・・。

自治体によっては仕組みが違うと思うので、他の自治体の方はよく調べていただきたいのですが・・たとえば府中市でしたら、

「府中市エコハウス設備設置補助金の制度の中で、太陽光発電システム、太陽熱高度利用システム、ガスエンジン給湯器きゅうとうき、二酸化炭素冷媒れいばいヒートポンプ給湯器きゅうとうき、家庭用燃料電池コージェネレーションシステムなどに対して助成を行おこなっています。」　とHPにあります。　補助金を給付する・・という形で助成をしていただける仕組みはありますが、これらの中に「遮熱塗料の塗装」は入っていません。遮熱云々なので、エコという範疇に入るのでは？と・・一見該当しそうに見えますが、そうではないのですね・・。

そして「お金を給付」という形では無く「税金を削減して」という「税金を減らされればそれだけお得」という観点での支援・・という制度もあります。所得税の控除や固定資産税の削減などができる制度もあるのですが、

こちらも一見、省エネリフォームということで対象になるように思えますが、外壁塗料、屋根塗料も遮熱や断熱と言われている塗料を塗っても「対象外」ということになります。

これは私独自の見解ですが・・・「つまり、そこまでは効果効能は認められていない」ということなのではないでしょうか？　「これだけ冷房費が軽減できる」「これだけの遮熱効果があって・・」という確固たる結論があればあるいは範疇に入ってくるかもしれませんが、決してそうではないのですから、だからこれらの塗料は対象にならないのではないでしょうか？

今後はもしかしたらそういう効果がはっきりと見られる塗料がでてくるかもしれませんね・・。