「パミール」という屋根材について【営業事務日記】
先日公開しました「ニュースレター162号」からの抜粋です。
全文ご覧になりたい方は下記のリンクからどうぞ。
20年発行継続中!「ニュースレターおまかせください!!」162号
「パミール」という屋根材について
ニュースレターをご覧いただきありがとうございます。長坂利昭です。(稲城市在住)
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住宅に欠かせない屋根。
そこに使われる材料は様々であり、その昔はわら葺きだったり、日本瓦だったり、トタンだったり・・・時代を経て、ここ20~30年主流となっているのはスレート材と呼ばれるもの。
スレート材は主にセメントを原料に、平たく固めた屋根材です。
多くの住宅建材メーカーで製造され、種類・意匠等バラエティに富んでいます。
代表的な商品名を取って「カラーベスト」「コロニアル」と呼ぶ方も居ます。
しかし、このスレート材。
2006年(平成18年)に転機が訪れます。
それまでの製品には、原材料の一つに石綿(アスベスト)が含まれていたのですが、健康被害を及ぼすとの点から、この年以降石綿の使用は全面禁止。
各社対応を求められたのです。
各社、法令に則った商品を作り始めましたが、屋根材だけのことを考えると、この石綿はとても重要な役割を果たしていたようで、石綿を使用せずに製造した商品の一部には、耐久性が著しく低下した物が出てくるようになってしまいました。(メーカーさんのフォローとして一応書いておきますが・・・決して粗悪な物を作り出そうと思って作った訳ではない・・・と私は思っています)
その中の一つが「パミール」というニチハ株式会社が製造・販売した屋根材。(既に生産は終了しています)
経年劣化により屋根材の素材自体が“層間剝離”のような症状を起こし、めくれるように割れていきます。
表面をコーティングする塗装工事では残念ながら対応出来ませんので、当店では既存の屋根材をそのままに、上から新しい屋根材をかぶせる重ね葺き工事(カバー工法)をご提案しております。
府中市内でも「パミール」を使用している住宅がたくさんあり、お見積りのご依頼を受け、お宅に伺ってみると、このような状況・・・ということがあります。
ここ数年は、その割合が増えているように感じます。
「我が家の屋根も同じようになっているなぁ」という方は、一度、新築時の図面や仕様書をご覧いただき、「パミール」を使用している際には、雨漏り等の不具合が生じる前に、早めのメンテナンスをご検討ください。
こちらの商品以外にも石綿不使用によって耐久性の低下した屋根材がメンテナンス時期を迎えています。
当店としても適切な工事のご提案が出来るよう心掛けてまいります。
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