外壁塗装の業者の選び方はやっぱり難しい・・？改めて感じました。

府中市紅葉丘の塗装店　三商事(さんしょうじ)の上神谷(かみかべや)です。

いつもブログをおよみいただきありがとうございます。

今日は2ヶ月に一度の通院の日でした。新宿まで行くのですが昨今のコロナの事情から、電車ではなく車でいくことにしました。

道路が混むのと、駐車場が混むのとを避けるために結構早く家を出発します。今日の仕事の引き継ぎなどもあってそれをこなしてから病院に向かったのもありましたので、余計に早く家を出ました・・

おかげで私が行ったあとの家は妻も寝坊をし、てんてこ舞いだったそうです・・普段から私が一番早起きで、それを感じながらなんとなくみんな起きてくる・・・という感じですから、私がぱっと居なくなってしまうとそういう感覚が崩れるみたいです。私もあまりに早かったので声をかけないででてきましたから・・やっぱり起こしてから行けばよかったかな・・？と・・。

通院の日というのは、ほぼ仕事は休みになります。早く出ても戻ってこられるのは午後3時頃・・・。もうほぼ1日仕事です。

潰瘍性大腸炎・・・この8月が来るとお付合いし出してから丸10年になります・・。いままで「どんな薬も効かない・・もしくは効いてもせいぜい半年・・」という状態だったのが、1年前に出会った「エンタイビオ」という薬で本当に良くなりました。薬での治療で効果があったのが一番ながくて半年・・だったのが、エンタイビオを打つようになってからは1年2ヶ月もの間、症状がほぼでません。本当にたまに「出血」が見られますが、それでもそれが血液かどうか判別できない・・くらいです。

血液検査をするのに1時間まち、検査結果がでるまで1時間、それを元に先生が診察してくれるのを待っているので1時間～多いときで2時間、そして点滴でエンタイビオを投与してもらうまでに1時間、エンタイビオと生理食塩水を投与し終えるまでに1時間、そして薬をいただくまで1時間・・・。

もう一日仕事なんです・・　だからこそ病院でゆっくりしてしまいます。本を読んだり、動画をみたり・・今日などは漫画を久しぶりにがっつり読んでしまいました・・。読みたいのがあって購入していたので、それを持っていったのです。暇つぶしは結構得意です・・この10年の間に3回ほど入院をしました・・だからなのか、あまり病院でも退屈はしません・・むしろ、普段できないことができて良い・・と思っている位ですから・・。

結果は（とりあえず）異常は無いです・・とのことでした。出血も「許容範囲内」ということでしたし、血液の数字も何も言われませんでした・・・ですが治ったわけではないので注意していないといけません・・。いまのところ「治らない病気」なのですから・・。でも、突拍子もないことにならない限りこのままの症状なしでいけるとは思います・・・。

大分前置きが長くなりましたが・・

今回は外壁塗装が終わったばかりの方に出会ってそのときの気づきについて少しお話しします。
当店で施工させていただいた方ではありません。偶然お会いすることになったお宅の方とお話ししました・・。

どこで探されたのですか・・？

私は偶然、ある塗り替えが終わったばかりの家をみつけました。そしてたまたまちょうどそのお宅の奥様が出てこられました。外壁をまじまじとみつめていて・・そして私は思いきってきいてみたのです。

「あの・・・これをされた業者さんをどうやって探されたのですか？」

私もこの辺りにはチラシを配布したりしています。それでもやっぱり目立たなかったのでしょうか・・？奥様がこたえてくださったのは

「ネットです」・・やっぱりそうですよね・・。その奥様は外壁塗装のポータルサイトで3つの業者に相見積もりをしたそうです。

ポータルサイトというのは「見積りをご希望された方に対して、サイト側はサイトに登録している業者を紹介してくれる」というものです。

「自社で集客のできない業者」と「どこに問い合わせたら良いかわからない見積りの希望者」をマッチングさせる仕組み・・というわけですね。

塗装業者にしてみれば「集客を変わって行ってもらえる」というメリットがあります。塗装の新規集客というのはやっているのでわかりますが、とても難しくわからない・・ですから「代行して」もらえるなら・・ということなのです。

見積り希望者のメリットは「1カ所で問い合わせが済む」というお手軽なシステムです。何度断っても来られる飛び込み営業の業者にかまうこともなく、またネットの世界に星の数ほど存在する、塗装業者のホームページを片っ端からみて選定して・・という面倒なことをしないで済むのです。ポータルサイトに必要事項を打ち込めば、その方にあった（場所の近さが規準だと思いますが・・）登録されている業者に連絡がはいり、その方に業者から連絡がくる・・・という流れです。

お手軽で良さそうなのですが当然デメリットも・・・

塗装業者にとってデメリットなのは「100％相見積もりになる」というところです。

登録している業者は何百にもなります。問い合わせた方への連絡は当然数社になりますので、必ず相見積もりです。ちなみにこの奥様は3社だったそうです。

この場合の、この業者のお仕事になる確率は33％です。10件お問い合わせがあったら3件です。お問い合わせの方は当然選定基準に「値段」も入れてきます。塗装業者もそのつもりですからどうしても「値段のたたきあい」の結果となります。そして70パーセント近くがご縁がなかった・・と言う結果になります。

ちなみに当店は”相見積もりになる確率自体が50％で、ご成約率は70％です。もちろん相見積もりをしていただく方もいますが、相見積もりになる確率が低い分、ご成約率を押し上げてくれています。

塗装業者からみれば、確率からしてとても低いものとなります。ただ「登録料」という「最初にいくらいくら支払う・・とか、ご成約があろうとなかろうとサイト側に支払う決まった費用」というものはなく、あくまで「ご成約があったときだけ費用が発生する形」ですから、登録だけしておこうか・・・でもかまわないわけですね・・

ご希望者へのデメリットとしては、仕組み上、相見積もりになってしまうために「しつこい業者」「契約を急かす業者」などにあたりやすい・・ということがあげられます。（この奥様も一社はそうだったそうです）他の業者に決めてしまう前に・・と考える塗装業者は居て当然です。

もし、しつこくて・・とか、急かされて・・とか・・困ってしまっているのでしたら、遠慮せずに断ってしまってかまいません。

それとこれが希望者の最大のデメリットですが、相見積もりがゆえの「値段のたたきあい」になってしまうところです。これは塗装業者のデメリットでもありましたが、これも業者どうし、お互いの値段はわからないですが、とにかく仕事を受けたいあまりにやすくしてしまう・・そしてその値段がきちんとした施工のレベルを保てないほどのものになってしまうと「手抜き」という事態に・・そして不具合・・となっていくのです。

まして、安く受けた業者が直接施工するのではなく、そのさらに下の塗装業者に任せるとなると,もっと安く工事をしないといけなくなります。

このように業者を選んだ奥様でしたが・・結果は「不満足」だったそうです・・。どのような点が・・というのは割愛しますが聞いてみると相当な数があれこれとでてきまして・・。見積りもしっかりしていて,営業の方も良さそうだったのに・・いざ始まってみたら「あれはぬける」「これはぬける」「やるっていってくれたのにやってくれない・・」・・・ということでした。

印象的だったのが「それでも、作業をされている職人さんたちが気分が悪くならないように・・」とか、気を遣った言い方をしてくれているのです。でも奥様にしてみれば「なんでこまっているこちらがこんなに気をつかわないといけないの？」という気持ちです。「女性だから弱いですね・・」「女性だからなめられちゃうんですよね」そういう気持ちも込められていますし、実際に以前、数人の奥様からそういう経験をしたことがある・・と私も聞いたことがあります。

職人というのはやっぱり女性には「怖がられる」「自分がいろいろ言い過ぎるせいで、きちんとやってくれないのでは？」とおもわれがちなんだな・・と改めて思いました。

だから男性であるご主人に矢面にたってもらいたい・・ということなのでしょう。しかし、ご主人様もそういうのを積極的にしてくれる方もいれば、参加すらしてくれない・・という方もいます。

しかし業者側が肝に銘じておかないといけないことは、お客様というのは「本当はこんなこと、言いたくない」というのが本音の本音ということです。だから、そういうことをお客様に言わせないで済むように、指摘のあったところにはきちんと話しをきき、可能な限り意思にそうようにしてあげる・・（可能でないときははっきりそれを伝える）そしてそれを聞いて上げられる人間を、「作業をする職人ではない人間」を置いておく・・というのは安心できるということにつながることなのです。

ベテランの職人が良い！・・というのは確かにあるけれど・・・

それと「職人がベテランの方がいい」ということを、感覚的にもっている方もおおいと思います。

確かにベテランの方が知識、塗装の技量、経験もありますよね。ですが、問題は｢お客様との接し方」なのです。

塗装のバリバリのベテランの職人が、穏やかにお客様の話を聞き入れ、お客様のギモンや不満や心配に正面からつきあい、お客様が納得してくださるように接してくれる・・こういう塗装のベテランでしたら「完璧」です。でも、そういう方にあたるか当たらないかは、残念ながら誰にもわかりません。

ベテランであるがゆえにお客様と接すると「素人のくせに・・」のような感じになる方も確かに存在します。そしてそういう方はお客様と実際に接している｢監督」や「営業」をも、ないがしろにしてしまうこともなきにしもあらずです。監督や営業はその方に対して、何も言えない・・・。押さえつけられてしまっている・・そんな業者もあります。そういうことはお客様からは見えづらいことかもしれませんが、この「現場の職人」と「監督」や「営業」という立ち位置の人間の関係がとても良好なチームならば、任せて安心といえるのです。

それと「近所の塗装の業者」「知り合い」を敬遠する考え・・というのも持っている方もいます。この奥様はそうでした。だから「イチから」「知らないところから」ネットで探したわけですが、奥様にしてみたら残念な結果になってしまいました。

チラシは配布していたので目立たなかったのか、あるいは「近所だから敢えてはずして・・」という事だったのかははっきりとはわかりませんが・・。

ですが「しらないところから・・遠いところからですと、こういうときに困りますよね・・今回のことでよく分かりました。近くの方だったらもっとすぐに呼べたりしたでしょうに・・う～ん・・・難しいですね～！」ということを残念そうにおっしゃっていました。

本当に難しい・・と思います。外壁塗装の業者の選び方って・・・。

ではどうしたらいいのでしょうか？

さきほど「ベテランがいいとは必ずしも限らない」「お客様を受け入れて,納得のいく説明のできるベテラン職人にあたるとは限らない」・・そういったことを書きました。

しかし「良い職人にあたるのも、はずれるのも運次第」とあきらなければならない・・ということでもないと私は思います。お客様の行動次第では「良い職人」「良い業者」にめぐりあうこともできるのです。

それが「実際に聞いてみる」です。私のように「塗り替えをやった方に」「あるいはやっている最中の方に」聞いてみるのです。例えばご近所で外壁塗装をしていたなあ・・と記憶のある家に行ってみて聞いてみるのですね。このとき聞くのは

①どちらの業者か？　②今、やってから何年経過しているのか？③　話し安い人はいたか？聞きやすい人はいたか？

この3点です。①の時点で地元の人、近所の業者となれば先ほどの方のように「遠い業者ゆえのデメリット」は感じずに済みますし、②で5年以上経過していて、著しい剥がれや傷み、激しい色ムラなど・・がないのでしたら「通常な証拠」ですから安心してください。

そして肝心の③です。お客様との約束が抜けることなく、きちんと聞き入れてもらって、それを実行して、確認ができる・・先ほどにも書きましたがこれを「ベテランの職人」ができれば完璧ですが、そうもなかなかいかないのも事実ですから、そういう場合窓口にきちんと立てる、お客様と向き合える営業、監督がいて、それの指示の指揮系統が滞りなく統率されているチームが、安心できる塗装業者ということなのです。

そこで心あたりの業者を見つけたなら、その業者にその他のお客様の家も見せていただく・・そうすればさらに安心できるはずです。

ポータルサイトはネットの前でそれこそ「家にいながらにして一発で業者をさがせる」かもしれませんが、このようにご自身の目で、耳で実際に済んだ方に聞いてみると言う方が、はるかに良い業者に巡り会う可能性は高いといえるのです。

まとめます・・・。

★ポータルサイトの塗装業者のメリット→　難しい新規営業を変わりにしてくれる。

★ポータルサイトのお客様のメリット　→　1回の問い合わせで複数の見積りをとれる（相見積もり）

★ポータルサイトの塗装業者のデメリット→　相見積もりになるため値段のたたきあいになりやすい。希望者が見積りをとればとるほど、仕事にならない確率は大きい。

★ポータルサイトのお客様のデメリット　→　・相見積もりにしてしまっているが故に、値段の安い業者に流れていきがち。場合によってはその業者の下請け業者が受ける場合も。そうなるとさらに安い値段での工事となる。品質が心配　・何社も相手にするので「しつこい」「決断を急かされる」などが往々にして起こる　・どんな業者が来るかは当たり外れがある

★　「あたり、はずれ」ということは「自身で行動して行けば」なくすこともできる　→　「近所で塗りかえをしている家」「塗り替えが終わった家」「塗り替えが終わって数年経っている家」に実際に聞いてみる。

★　「塗り替えが終わって数年経っている家」の人に→　①どちらの業者でしたのか？　②今、やってから何年が経過しているのか？③　話し安い人はいたか？聞きやすい人はいたか？　この3点です。これで注目できる業者ができたら、その業者さんに相談して、他のお客様も家もみせていただくようにしてもらう。

今回の奥様・・もしチラシをみてくれていたとしても、もしかしたら「近いから却下」されていたのかもしれません。

ですが、私はこういう考えを情報発信しながら、すこしずつ知っていただくしかないな・・と思っています。「え！～なんだ！近くにあったんだったら・・・知っていたら頼んだのに・・」といわれるのが一番ツライですから。もっと当店のことを知ってもらわないと・・と改めて思った出来事でした・・。