良い塗装業者を選ぶには？見積もり金額が一緒でも注意が必要な点とは？

【家族が帰りたくなる家にする】

府中市の外壁塗装業者「三商事」の上神谷（かみかべや）です！

外壁塗装をやってみようといろいろと研究をする際に、やはり重要なのは「どんな業者で外壁塗装をしてもらうか？」ということですよね。

大掛かりでまとまった金額も必要な外壁塗装ですので、やっぱり長持ちする、高品質の塗装が出来たら嬉しいですよね。

そこで、プロの観点から、こういうところに気を付けて業者を選ぶと、高品質のサービスが受けられる業者と出会えます！というお話をお届けいたします。

①価格はそれなりで・・・

品質が一定の商品なら・・・例えば家電などはどこで購入しても品質は一定ですから、できるだけ安いところで購入するのもありですよね。

ところが、この外壁塗装というのはそれとは違っていて「現場で仕上げていく商品」です。

現場で作っている商品ですから価格を出来るだけ安く・・・とやってしまうと、それだけ「品質を落とされた商品」ができあがってしまう可能性だって、全然あるのです。

例えば、本来「このくらいの年数はきれいでいることができます！」と言われたにもかかわらず、その期間よりも全然短い期間で、色あせ、色むら、中にははがれてしまって・・・などというケースが多々ある訳ですね。

一度、外壁塗装をしたらできるだけ長く持ってもらいたい・・・そういう工事がお客様にとっては望ましいと思います。

そうであることを望む外壁塗装ならば、ある程度のお値段は見ておいた方がよろしいかと思います。

相見積もり（複数の業者で見積もりを取って比較検討すること）をされたことのある方、また、これからしようと思っていらっしゃる方は、「あまりに突出して値段が安い業者」は少し注意したほうがいいケースが多いですね。

金額が同じでも、どういう受注スタイルの業者なのかで変わる！

「受注のスタイルに関係してくるお話」なのですが・・・まず、お客様がどのような業者へ依頼するかによって「”誰が”外壁塗装をするか」が変ってきます。

ホームページで探した業者、訪問販売でやってきた業者、○○リフォームや■■工務店など、これらの会社や企業に依頼した場合、実際に工事をするのは大概「その企業や会社の下請けの塗装屋」です。

「元請けである企業、会社」などは、お客様からいただく費用の中の数十％をいただきます。（材料費や足場業者に支払う分もここに含まれることが多いです）

残りが「下請けの塗装屋」の分となり、その費用の中で工事をするのです。

それと対照的なのが、当店のように工事をする人間が、お客様から直接お仕事をいただく業者です。

このパターンはその塗装屋さんが直にいただいているのでマージンを取られようがありません。

お客様に提示する見積もり金額にはマージン分は含まれていません。

ですから、元請け下請けが存在する会社と比べると、金額を抑えられた見積もりになります。

ですが、この数年でこれが「あまり変らなくなってきている」のです・・・

下請けの塗装屋が行なう工事の費用は「元請けのマージン＋塗装屋が工事を行なうのに必要な金額」ということになります。

この金額がお見積もりになってお客様にご提示される訳です。

片や、当店のような塗装屋の場合、お見積もりの金額は「塗装屋が工事を行なうのに必要な金額」のみです。

つまり、前者の場合、元請けのマージンの分、トータルの金額は高くなければいけないはずですね。

ところが元請けのマージンが入って同じくらいの金額ということは、下請けの「塗装屋が工事を行なうのに必要な金額」が安くなってしまっているということになります。

こうなると下請けの塗装屋が工事をする際に「金額に見合った工事をしてもらえない」「手を掛けてもらえない」という可能性は十分に考えられます。

大元の金額が更に安いとなると、実際に工事をする業者はもっと安い金額でやらざるを得ない・・・そういう構造なんですね。

そうなると遵守するべき、必要とされる作業工程を省かれたりする場合もある訳です。

ですので、相見積もりで「お客様が支払う金額は一緒」だとしても、実際の塗装工事に掛けられている金額は違う可能性がある・・・という考えを入れておいた方がいいと思います。

②塗り替え１０年後の家を見せてもらえるかどうか

「御社が工事をして１０年経ったお宅をウチと同じ地域で複数見せて頂く事はできませんか？」という質問をぜひしてみてください。

塗り替えをして１０年経ったお宅を複数見せてくれるのであれば、その業者の様々な良さがわかります。

どのようなことかといいますと・・・

１．１０年経っても不具合が無いという事は、きちんとした塗り替えができていている

確かに１０年で「なるべくして出ている経年劣化」はあります。

日当たりのいい面の色あせやほんの少しのはがれなどです。

もちろん「１０年」のところを「１５年」としてもいいかもしれません。

ですが、手抜きやしかるべき工事をしていない場合は１０年もちませんので必ず不具合が出てきます。

だから「１０年」というワードなのです。

２．見せることができるということは「お客様とも信頼関係ができている」という現れ

そういうお約束をお客様が交わしてくださるということはその塗装業者を信頼している証拠です。

３．その地域の多くの方からも信頼されている

この質問を受けた塗装業者が「あなたの家のすぐ近くで数軒工事しています」「隣町だけど、複数件工事をしています」となれば、その塗装業者はその地域に根を下ろして地道に長く商売をしている、信頼をされている業者ということになります。

③相談しやすい業者かどうか

「職人はベテランの方がいい」ということを、感覚的に持っている方も多いと思います。

確かにベテランの方が知識、技量、経験もありますよね。

ですが、ベテランはベテランなりに｢お客様との接し方」が問題となることが多いのです。

バリバリのベテラン職人が、穏やかにお客様の話を聞き入れ、お客様の疑問や不満や心配に正面から向き合い、お客様が納得してくださるように接してくれる・・・こういうベテランでしたら「完璧」です。

しかし、残念ながら全てのベテランがそうではないのです。

ベテランであるがゆえにお客様と接すると「素人のくせに」のような感じになる職人も確かに存在します。

そして、そういう職人はお客様のみならず、監督や営業マンをもないがしろにしてしまうこともなきにしもあらずです。

監督や営業マンはその職人に対して何も言えない・・・。

押さえつけられてしまっている・・・。

そんな業者もあるのが現実です。

そういうことはお客様からは見えづらいことかもしれませんが、工事に携わる「職人」「監督」「営業マン」たちの人間関係が良好な業者ならば、「任せて安心」と言えるのです。

【実話】とある塗装店で塗装して「不満足」だったという奥様のお話

見積もりもしっかりしていて営業マンも良さそうだったのに、いざ始まってみたら作業に来ている職人は「ちょっとしたお願いも聞いてくれない」「やるっていってくれたのにやってくれない」ということでした。

そして、その奥様のお話しで印象的だったのが「それでも作業をされている職人さんが気分が悪くならないように・・・」と気遣っていることでした。

奥様にしてみれば「何で困っているこちらがこんなに気を遣わないといけないの？」という気持ちのはずなのに・・・です。

「素人だからですかね？」「女性だからなめられちゃうんですかね？」

そんな気持ちも含んでいるように感じました。

それがお一人ならまだしも（お一人でもダメですけど）数人の奥様からそういう経験をしたことがあると聞いたことがあるのです。

今の時代、職人だからといって偉い訳ではありません。

仕事をさせてもらっているという謙虚な気持ちと思いやりが必要です。

ですので、相談しやすい、聞きやすい、というようなことは非常に大事になってきます。

では、どうしたらいいのでしょうか？

それが「実際に聞いてみる」です。

「塗り替えをやった方に」「あるいはやっている最中の方に」聞いてみるのです。

例えばご近所で外壁塗装をしていたなあ・・・と記憶のある家に行ってみて聞いてみるのですね。

このとき聞くのは・・・

１．どこの業者に依頼をしたのか？

２．塗装工事から何年経過しているのか？

３．話しやすい人は居たか？聞きやすい人は居たか？

この３点です。

１の時点で地元の人だったり近所の業者となれば「遠いゆえのデメリット」は感じずに済みますし、２で塗装工事後１０年以上経過していて、著しい剥がれや傷み、激しい色ムラなどがないのでしたらしっかりとした業者なはずですから安心してください。

そして肝心の３です。

お客様との約束が抜けることなく、きちんと聞き入れてもらって、それを実行して、確認ができる・・・先ほどにも書きましたが、これをベテラン職人ができれば完璧ですが、なかなかそうはいかないのも事実ですから、お客様と向き合える営業マン、監督がいて、それの指示の指揮系統が滞りなく統率されているのであれば、安心できる塗装業者ということなのです。

そこで心あたりの業者を見つけたなら、その業者にその他のお客様の家も見せていただく・・そうすれば更に安心できるはずです。