外壁塗装の乾燥時間が短い気がする・・けどこれって大丈夫?適正時間をプロがお伝え!

お客様からのご質問, お客様の気持ち

府中市紅葉丘の塗装店 三商事の上神谷(かみかべや)です。いつもお読みいただいてありがとうございます。

外壁塗装しているときに、雨の日があって・・雨とかで乾燥時間が足りなかったら?
のちのち不具合が出るのかしら?

と不安なこともあると思います。

 

そこで、今回は、塗装屋の視点から、乾燥時間についてお伝えしていきます。

乾燥時間は、塗り方によって変わる!

外壁を塗装する場合、3回塗りが通例です。

下塗り 中塗り 上塗りと塗り重ねていきます。

下塗りをする理由は、その後の中塗り・上塗りを密着させるためです。重要な部分ですからしっかりと塗っていきます。

外壁塗装の下塗りの乾燥時間について

まず下塗りのときの乾燥時間をお伝えしますね。

下塗りにも2種類ありまして「シーラー」というものと「フィラー」というものがあります。

 

シーラーをお使いの場合

シーラーは質感が緩い水様のものですので、乾きも早く商品によっても多少は差がありますが「2~4時間」の乾燥時間が必要です。

フィラーをお使いの場合

フィラーは質感に粘度があるものです。水性なので清水で希釈をします。その希釈によって粘度は変わってきますが、それでもシーラーよりは粘度がある状態のものですので、乾くには時間がかかります。

こちらはどのメーカーのフィラーでも8時間は必要です。

尚、この時間はその日の気温によって大きく変わりますので、使用する塗料のカタログをみるとわかります。今では大抵の塗料のカタログはネットでみられますから、塗装をする時期の温度のことも考えて見てみるといいです。

 

大抵、この時間は普通に段取りを組んでいけば遵守できる時間です。

 

シーラーせよフィラーにせよ、塗装をするのは1~2人で・・になります。

一度全ての外壁に下塗りをしてから、中塗りを塗装していきますので、シーラーの2~4時間は塗装に必要なわけですね。

つまり一番再最初に塗ったところは絶対に2~4時間は経っていますから、乾いているというわけです。

 

これが(ほとんど無いのですが)例えば5人も6人もで塗装をしていると人数がいますからそれだけ進みも早い。そうなると全部塗り終わったときに「どこも乾いていない」ということになります。

(でも、気温が高い夏でしたら、そうでもないですけれど・・要は気温なんですね・・。)

 

フィラーは粘度を持たせた下塗り材になりますから、もっと乾きは遅いです(養生期間は必要)。

こちらの粘度があるればあるほど乾きは遅いですから、しっかり乾かしてからで無いと中塗りに進めません。

そして粘度があるが故に、塗るのにも時間がかかります。
シーラーのように水様でしたらローラーで塗っていくのも早いですが、こちらはもっと塗るのに時間がかかります。

 

25坪くらいの家で、2人で朝から塗り始めたとして、きちんと塗装をすればほぼ一日かかります。

 

その日の作業はそこまでとなる場合が多いです。作業時間の終わりは大抵夕方5時ですが、例えば下塗りが4時に終わったとしても「キリがいい」ということで「その日の作業は終わり」ということも多々あります。

ですから、中塗りは当然次の日。8時間の養生期間は遵守できるというわけです。

 

ちなみに・・・安くあげたい業者がやること

この「塗りやすさ」と「乾きやすさ」を求める余りに、このフィラーを既定以上に希釈してしまう・・という場合もあります。

既定以上希釈をするということは、下塗り剤の本来の性能がそこなわれ、数年で不具合・・・という事態にもなります。

 

粘度がなければ「塗りやすくて」「乾きやすい」つまり 時間短縮になる・・というわけです。それともっというと必要以上の希釈は「材料を使わないで済む」ことにもなります。
規定通りの希釈率で使用してちょうど良い量が2缶だったとしたら、それ以上に希釈をしてしまうのですから1.5缶で済んでしまう・・ということにもなります。

希釈をしすぎているフィラーの下塗り後は「下の(元の)外壁が黒く”透けて”」見えます。
しっかりとした希釈で,しっかりとした粘度を持たせたフィラーを塗装した後の外壁は塗装後「真っ白」になります。

見る機会がありましたらぜひ、見ていただきたいと思います。

中塗りの場合の乾燥時間は?

中塗りの塗料は上塗りと同じ物を塗ることになります。外壁を外部の悪条件から直接守る塗料になりますから、やはり施工方法、規準は遵守していくことになります。

 

中塗りの乾燥時間は「23度の気温で2時間以上」になります。

これも下塗り同様、気温の高低によって変わってきますし、希釈の程度によっても変わってきます。中塗り、上塗りの塗料は下塗りの塗料(フィラー)よりも乾きは早いものが多いです。ですが、先ほどの下塗りを同じ面積を塗るわけですから、塗る時間そのものは同じくらいかかります。

 

もちろん、下塗り同様、規定以上の希釈で塗装すれば塗るスピードは早くなります。

ですが、のちのちの仕上がりに影響します。症状としては「塗装をしてから短期間にもかかわらず色むらが出てきます」これは誰がみてもわかるレベルです。

(私は塗装後たった2年でコレ?という外壁をみたことがあります・・・)

上塗りの場合の乾燥時間は?

上塗りの乾燥時間も中塗り同様です。

ただ上塗りはもう「仕上げ塗り」ですので、その後は違う箇所、工程に移りますのでそのまま放置ということになります。

 

ですが、ここで心配なのは「上塗りの直後の雨」です。

水性塗料はもちろん、溶剤(油性)塗料にしても「仕上げ」をしているそばから雨に打たれれば、仕上がりに支障をきたします。

水性でしたら流されてしまいますし、溶剤でしたら流されはしないにせよ、仕上がりはきたなくなります。

 

だから仕上げの上塗りのときのお天気は重要です。

23度となると季節は春先でしょうから、その時期でも2時間のウチに降ってくるなら塗りにはでられません。

夏の35度以上でしたらおそらく1時間位で乾いてしまいますが「最後まで塗ってから1時間」ですからその間に降ってくるようなら、塗りにでない方が安全です。

23度以下の冬などはもっと前の時点の判断です。今はスマートフォンなどでお天気の様子を見られるような環境ですので、判断を間違える・・ということはほとんどないでしょう。

 

もし、判断を間違えて流されてしまった・・ということでしたら当店では(・・というか普通は)「そのときは塗り直し」をしています。

流されている・・というのは「地面が塗料の色になっている」状態ですから誰にでもすぐに分かります。

塗装屋さんの立場から一番こまるのは「予定量より多く塗料を使わざるを得ない状況になる」ということです。塗料と手間が余分にかかるわけですから絶対に起こしたくないですよね・・。だからお天気をみながら施工するのです。

 

業者によっては早く終わらせたいから、危ないとわかっていながら塗りにでてしまう業者も存在します。

・・早く終わらせたいと思うのはその業者の都合です・・ですが、その判断を間違えて流されてしまって・・・誰が見ても地面が塗料の色になっている・・あきらかに流されているのに・・・余計な手間と材料費を掛けたくないばかりに、これくらいなら大丈夫・・などと言ってくる施工者がいるなら、その管理の会社にすぐに問い合わせてください。

 

高圧洗浄のあとすぐ塗っているようですが大丈夫でしょうか?

高圧洗浄の作業は25坪くらいのお家でしたら屋根から外壁から、きちんと洗えばほぼ一日かかります。(1人ないし2人で)

そしてその後は養生(ビニールを貼る)の作業になります。

それも直後には乾いていませんからできませんので、その日の作業は終了になる可能性が大きいです。ただ場合によっては「縦の雨どい」「最初に洗った屋根の方(上の方)」は乾いていることもありますので、様子をみながら養生をしていくこともあります。

そして次の日に本格的に養生作業開始となると、それに1日~2日かかりますので、洗浄をしてから下塗りに取りかかれるまでは1日から2日経過しているわけですから、下塗りをするころには外壁はもう乾いているということになります。

洗浄のあとすぐに塗っている・・とするなら「鉄部などへのさび止め」ですが、当然びしょびしょのウチには塗装できません。絶対に渇かしてからでないと濡れないのです。それはどの箇所でも一緒です。

 

業者は「乾いているという認識」でしていることかもしれませんが、それをもしされていてご心配でしたら、施工管理の方にすぐに連絡をしてください。

ただしこれが夏でしたら鉄板の上はすぐに乾きますから、おかしいとは言い切れない部分はあります。それとカラーベストの屋根の下塗りくらいでしたら塗り始められる可能性はあります。

ただ、こういうことを職人に聞くのって勇気が必要なんですよね・・。だからこんなときは「施工管理」の人の方が聞きやすいと思います・・。

 

あと、私は「その施工者と管理者」の「センス」の問題だと思います。

洗浄をしたあと早く進めたいばかりに無理矢理進めることは「お客様が心配するかも・・?」ということを感じられるかどうか?進めたければ乾いているところからの養生をする・・とか・・。

「心配をさせてしまうかも?」という思い・・そういう「センス」は必要だと思います。経験したものでないとわからないかもしれませんが・・。

 

例えば真夏でしたらカラーベストの屋根(一番上の屋根)などは乾いていますから、お茶などを頂く際になどお客様にお会いする機会があるなら「暑いですね~!一番上の屋根なんか、もう乾いちゃってますよ!これから少し塗れると思いますから、塗っていきますね!」などのお声かけをしたり・・。

もっというとお客様側にアドバイスさせていただくのなら、業者選びの段階で「気持ちよく聞きやすそうな人」というのも重要な決定事項にした方がよろしいです・・。

これは作業に従事する職人も含めてです。

「安さ」ということを最優先課題にしてしまうと、確かに職人はお話ししている時間ももったいない・・という状態で仕事をします。

一刻も早く作業をすすめないといけないからです。
お客様にたいして少し辛辣な表現になってしまうかもしれませんが「何か聞くとイヤな顔をしてくる人もいます」。

では施工管理者に・・となりますが頼みの綱のその人まで聞きづらそうな人になることもあります・・。

もしも、乾燥時間が不足したまま塗装をされたら不具合が出るのでしょうか?

「高圧洗浄の後」「雨の後」などの場合の「乾燥時間」ということでお話しをするなら、塗装後そう長く経過していない時点で「色ムラ、剥がれ」などが発生します。

下塗り~中塗り~上塗りへ・・という場合の「乾燥時間」ということでいえば、こちらもきちんと乾燥させてから塗装をしていかないと同様の不具合が発生します。

モルタル、サイディグと言った外壁への塗装のための材料は、お話ししてきた通りですが、どんな下塗りもそうかというと決してそうではありません。

 

鉄部などに塗る場合、同じ「下塗り」という表現を使いますが、もう「秒で」乾燥してしまう「下塗り」もあります。

ラッカー系の密着材でメーカによって商品名はさまざまですが(ミッチャクロン、密着バインダーなど)がそれです。「下塗り」と言う工程を塗っているそばから乾いてきますので塗装後、30秒ほどで中塗りができます(ちなみに塗装用語でこういう場合を ”追っかけで塗れる” と言います・・)

要は、使用する塗料によっては性質、条件でさまざまに変わってきますので(難しいですよね・・)もし??なところがあったら施工を管理する方に聞いたほうが正確にわかり、きもちも安心します。

 

と、いうわけで今回はここまでです。ここまでおよみいただきありがとうございます。またどうぞよろしくお願いします。

 

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