一目でわかるサイディング外壁の耐用年数と塗装時期を教えます!
府中市紅葉丘の塗装店 三商事の上神谷(かみかべや)です。いつもお読みいただいてありがとうございます。
今回は、
- サイディング外壁を塗り替えしないという選択肢はあるのか
- 塗り替えしなかった場合はどうなっていくのか
- 耐用年数について
というところをお伝えしていきます。
「誰が見ても一発でサイディグの外壁の塗り替えの時期がわかる」目安というものがありますので、ぜひ読み進めてみてくださいね。
サイディング外壁を塗装しないという選択肢はありますか?
結論からお伝えしますと、塗装しないでおくと、最終的にはこのようになってきてしまいます。
写真は雨水などの侵入から、サイディグが傷み朽ちてしまった様子です。
穴があいてきてしまい、水漏れの原因になります。
ちなみにこのお仕事は、うちの塗装店では、お受けできませんでした。
わたしたち塗装店は「こうならないように、この前段階で」塗装なり処理をします。
ですので、なかなかお目にかかったことのない症状でしたが、こうなると大工工事の範疇になってきます。朽ちたサイディグを張り替える・・などの処置です。
もしかしたら、それだけは済まなくて「中の柱は?土台は?」水分を吸収してしまってますので「シロアリは?」など・・ どんどん処置の箇所が広がってきてしまいます・・。
おおごとになってしまい、余計に工事費がかさんでしまいます。そうならないように保護しているのが塗装なのですね。
外壁塗装は、見た目をよくするために塗り替えるものだと思われがちですが、実は壁を水漏れから守るために必要なものです。
だからこそ、サイディング外壁もぬりかえるのがいいですね。
サイディングの外壁塗装の時期の目安は?
それでは、どのようになったら塗り替えたほうがいい時期なのか、ということについてお伝えします。
年数としては、早ければ築10年から15年で塗り替え時期です。
目安としては以下のような症状が出てきたときになります。
1、目地の痛みが出てきたとき
↓以下の壁と壁のつなぎ目のようなところが、目地です。
これは、ヒビが入ってしまっています。こうなってくると水がしみ込んできてしまいます。
上記は、飛び出てしまっています。これも水が入ってきて壁が傷む原因となります。
サイディングの板は何枚かを貼り合わせて外壁とします。
そのときに出来る目地があるのですが、この目地は当然シーリング(コーキング)をします。いわゆる「隙間」になってしまいますからね・・・
サイディングの長所は「壁自体にクラック(ヒビ)などは入りづらい」ことです。
モルタルの外壁でしたら、モルタルの痩せなどからクラックが入りますが、サイディングには入りづらい。その理由はこの目地にあります。
目地のシーリングは柔らかい素材ですから、外壁にかかる微細な動きはこの目地が吸収してくれます。
外壁そのものにかかるモルタルと違うところはここなのですが、この柔らかい目地が経年劣化で傷んできます。
どのように傷んでくるのかというと、硬くなってきて伸縮性がなくなってきます。
そしてサイディグへの密着性も無くなってくる。サイディグ板の方も夏の暑さ、冬の寒さなどの外的要因にさらされていますので、わすかながら「伸び縮み」を繰り返します。
そうなると写真のように目地とサイディグの間に隙間が出来てきます。
ここから雨が侵入してきてしまいます。
ですが、サイディグの奥には防水シートがありますのでかろうじて侵入は塞がれるのですが、問題は「サイディグ板そのもの」です。
サイディング板の厚みの部分(12ミリほどが普通)には塗装など、何も施されていません。
ですので素地がむき出しの状態です。ここからサイディング板そのものに雨がしみ込み、劣化させてしまうのです。
少し古いタイプのサイディグですが、このウィークポイントはやはり変わりません。ですからお家をみて「目地が傷んでいたら、劣化して硬くなっていたら」外壁塗装の時期と考えてくださいね。
2、壁が粉をふいてきたとき(チョーキング)
これはサイディング板の表面を手でなでると、写真のように外壁の色が手につくという現象です。
表面を覆う塗料が劣化してくるとこのように「粉化」し手につくので、それも劣化の目安になります。
これも日当たりのいいところから始まります。南側のベランダの面などですね。
ベランダの腰壁などがこうなるとなかなかそこに洗濯物や布団など干せないのではないでしょうか? 塗料の色がついてしまいますから・・。
3、サイディングの反り返りがあるとき
壁が浮いてきてしまっていますね。これも水がしみ込み痛む原因となります。
このそりかえりを押さえてビスで止める・・ということもできますが、状況次第ですね。
(無理に押さえつけると、割れてしまうというケースもあります)
塗り替えの時期で無いと足場が設置されませんし、足場があったほうがスムーズにできる作業ですね・・。こういうときに直しておいた方がいいです。
サイディング壁を長持ちさせるためには
サイディング壁を長持ちさせるには、痛んだ目地のところをしっかり打ち替えてから塗装してあげることです。
業者の中には、目地を打ち替えなかったり、飛び出た目地の上から新しいものを打ち増しすることで費用を安くしてくる業者もいます。
ですが、サイディングの目地はやはり、経年劣化してくれば「打ち替えざる」得ません。
ここが結構手間のかかる作業でして・・ということは 「コストもある程度かかります」ということになります。
工程はこれだけありまして・・・
・古い目地をカッターで完全に撤去する
↓
・両端にテープを貼る
↓
・プライマーを塗布
↓
・シーリング材を充填する
↓
・へらで平滑にならす
↓
・テープをはがす
と、このような工程を踏みます。これを全てのサイディグの目地にします。
費用はどのくらいかかるかというと私たち塗装屋さんで「1mあたり1,000円」くらい(材料と工賃含む)ですから150mあれば15万円ということになります。
おおよそ2~3日かかりの作業となります。(もちろん、お家が大きいほど長さも増しますし、日数も増します・・)
ですが、しっかり打ち替えてあげれば、今までは「むき出しだった」シーリングの上に今度は、目地で補強されたうえに塗料が塗られることになりますので、シーリングの劣化のスピードも遅くなります。
ですから、痛んだ目地はしっかり打ち替えたうえで塗装したほうが、結果長持ちで安心となります。
サイディングも早めの塗装が安心です
まとめますと
〇サイディング外壁も塗り替えないと水漏れの原因になってしまう
〇塗り替えの目安は
・サイディグの目地の劣化があるとき
・サイディグの表面が粉を吹いてきたとき
・壁が浮いてきた(反り返り)とき
〇傷んだサイディングは打ち替えたうえで塗装したほうが長持ちする
でした。
今回はサイディングの塗り替え時期、目地の打ち替えのことなどをお話ししました。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
当店三商事は、東京都と東京近隣の県での工事を承っております。
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